【英文法】現在完了と過去完了


英文法の中でも、最も混乱しやすい時制が現在完了と過去完了です。どちらの時制を使うか、あるいは使われているのかを見極めなければいけないときには特に紛らわしいものです。今回は、この二つの時制についてご説明しましょう。

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【現在完了:Present perfect】

現在完了は、「‘has’ あるいは‘have’+動詞の過去分詞」で形成されています。“I have watched the movie” や、“She has watched the movies.”などがその例です。

では、現在完了はいったいいつ使うのでしょう?これが大きな鍵となります。私たちは、過去に始まった出来事や、現在にもまだ影響を与えている出来事について話すときに現在完了を使います。この影響とは、人生で経験したことのあるなにかで、いまだに人生に影響を与えているものです。そのほかに、時とともに変化した事柄や、過去にやりかけて将来完了する予定の仕事についても現在完了を使うことができます。それでは、それぞれのケースを見ていきましょう。

経験:
“I have been to India.”

時間をかけた変化:
“Her English has improved since she joined EF English Live.”

やりかけの仕事:
“He has not finished cleaning the house. “

これらすべての事柄は過去に始まっているのですが、まだ現在にもあてはまるところがあります。その事柄におけるある事情が、現在か将来に変化することもあります。

【過去完了:Past perfect】

過去完了は、「 ‘had’ +動詞の過去分詞」で形成されています。

過去完了は、過去に始まった出来事だというところが現在完了とよく似ています。けれども、違いは、過去完了ではその出来事はすでに過去に終わっているということです。 “I had studied in China last year”のように、時間を特定して使うこともできます。過去完了はまた、出来事がずいぶん前に起こったことも表しています。

下記の図を見ていただくと、現在完了と過去完了の時間の流れがよくわかると思います。

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そして、もう一つ混乱しがちなのは、“I have had a cold”のように‘have’と‘had’が一つの文章の中に含まれているときです。‘have’があるから現在完了なのでしょうか、それとも‘had’があるから過去完了なのでしょうか?正しい時制を見分けるには、いつも最初の‘have’ か‘had’を見ることです。この文章では最初に‘have’が使われていますから、現在完了だとわかります。

完了形を使わなくても話の意味は相手に伝わりますが、会話に慣れてきたら、しっかり完了形を使いこなしましょう。最初はぎこちなくても完了形を使って話してみると、会話にふくらみが出て英語に自信が出てきます!ぜひマスターしましょう!

Kelly Dawar

Photo Credit: Horia Varlan | Flickr