多読 英語時の正しい辞書の使い方
**英語の辞書の種類**とそれぞれの使い方については前にもご紹介しましたが、今回は実際の辞書の使い方を見てみましょう。
洋書を多読中に知らない英語が出てきたときに、辞書を使って簡単に意味を調べることができるのでとても役に立ちますね。しかし、辞書に頼り切ってしまうと読解力が衰えてしまいます。
すらすらと読み進めるためには、知らない英単語の前後の単語から意味を推測することが重要です。これを文脈から推測する、と言います。これは速く読んだり、手元に辞書がない場合にもとても重要になります。
もし本当に意味が分からない単語が出てきたらどうしますか?もし、間違った推測で単語の意味を理解し、その単語を誤解したまま使ってしまったらどうでしょうか。
以下は読み方と文脈からの推測、そして正しい辞書の使い方を練習する方法です。
その1:練習する文章を見つけましょう
まずは練習するのにちょうどいい長さの文章を選びましょう。新聞や雑誌の記事くらいの長さがピッタリです。使いたい本があれば、その中から1、2ページ選びましょう。
その2:できるだけ速く読みましょう
一通り記事を斜め読みし、一般的な考え方や記事の「要点」をつかむ練習をしましょう。後で時間をかけるので、この時点では細部を気にせず読んで下さい。初めから細部にこだわっていると、文章の後半で説明されているのに、先へ進めない、ということになるかもしれません。
その3:細部まで読みましょう
文章の構造と少し内容が分かったら、もう少し細部を読み進める準備が整いました。それぞれの段落を読んで、要点をつかみましょう。もし分からない単語が出てきたらアンダーラインを引いてそのまま読み続けましょう。読み返したときに意味が理解しやすくなると思います。
その4:意味の分からない単語をもう一度見てみましょう
アンダーラインを引いた単語をもう一度見て意味を推測してみましょう。何度か記事を読んでいるので意味が推測しやすくなっていると思います。もし、意味が推測できなかったら、その単語を同義語に置き換えてみましょう。
その5:辞書の出番です!
さぁ、辞書の出番です。アンダーラインを引いた単語の意味は推測通りだったか辞書で確認しましょう。もし間違っていたら、ノートに正しい意味を書いて記録しておきましょう。
その6:もう一度読む
全ての単語と表現の意味が分かったところで、最後にもう一度選んだ文章を読みましょう。単語の意味を理解するのとあわせて、文章中でどのように使われているかを覚える事も、今後正しくその単語を使うためにも大切です。
注意:時間もかかりますし、特定のテスト対策や速く読みたい場合には、この方法で読む必要はありません。紹介した考え方を日々の読書に生かせてもらえたら十分です。4回よりはむしろ2回でかまいません、ただ、辞書を引く前にいつも自分で意味を推測することを忘れないで下さいね。
Will Procter