【イギリス英語】コックニーの韻を踏んだスラング英語ガイド


イギリスでは、それぞれの地方に独特の方言やスラングの英語があるのですが、観光客に人気の大都市ロンドンも例外ではありません。昔から東ロンドンで使われてきたコックニーのスラングは、同じ英語のネイティブスピーカーにさえ難しすぎて、理解するのが困難なことがあるくらいです。

コックニーのスラングではありきたりな単語を、韻を踏んでいる二つか三つの単語のフレーズで置き換えて話します。例えば、stairsapples and pearsに変化します。ただ、ここからがややこしくなるのですが、文章を構成するときには、韻を踏んでいる単語の方を省略します。つまり、apples and pearsが、単にapplesになってしまうのです。**「I’ll run up the stairs」という文章が、コックニー押韻スラングでは「I’ll run up the apples」**になります。これをスラングだと知らないで聞いたらさっぱり意味がわかりませんよね。りんごを上るって何?!となってしまいます。

今では昔ほど頻繁に使われることはなくなりましたが、東ロンドンのマーケットを訪れることがあれば、耳にするチャンスがあると思いますので、いくつか覚えておきましょう。

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ではここで、もう少し例文をご紹介しましょう。

Bread and Honey = Money

“I wish I had loads of bread. お金がいっぱいあるといいんだけど。”

Dog and Bone = Phone

“I tried to get her on the dog and bone but there was no answer! 彼女に電話出てもらいたかったんだけど、誰も応答しなかったよ。”

Pete Tong = Wrong

“Oh no! It’s all gone Pete Tong! まぁなんてことでしょう。全て間違ってしまったよ。”

Donkey’s Ears = Years

“Good to see you! I haven’t seen you in donkeys! 会えて嬉しいよ!何年も会ってなかったからね。”

Dickey Bird = Word

”She hasn’t said a dickey to me all day. 彼女は今日、一言もしゃべっていない。”

Adam and Eve = Believe

”I don’t Adam and Eve it! 信じられないよ!”

Butcher’s Hook = Look

“Take a butcher’s at that. 見てみてください。”

Lady Godiva = Fiver (5ポンドの紙幣)

“Have you got a Lady Godiva I could borrow? 5ポンド借りれるかな?”

Tea Leaf= Thief

“The other day a tea leaf stole my dog and bone. こないだ電話を盗まれたんだ。”

今度ロンドンに行くときには、コックニーのスラング英語をよく注意して聞いてみてくださいね。

Sophie Williams