英語の「どういたしまして」とは?接客やビジネスでのフレーズも紹介
英語で「ありがとう」に対する「どういたしまして」という返答として、学校でまず習うのは、「You are welcome」や「are」を略した「You’re welcome.」ではないでしょうか。
しかし、実際のネイティブの会話では「You’re welcome.」が使われることは少なく、ニュアンスが異なる様々なフレーズが使われています。オンライン英会話なら、シチュエーションに合わせた「どういたしまして」のフレーズを実践さながらに身につけることができます。
今回は英語の「どういたしまして」の表現について、カジュアルなシーンから接客やビジネスシーンで使えるものまで紹介していきます。
■カジュアルな英語の「どういたしまして」のフレーズ
まずは、友人などとのカジュアルな会話で英語で「どういたしまして」と言うときに使うフレーズから挙げていきます。英語の「どういたしまして」は「気にしないで」のニュアンスで使われることが多いです。
・No problem.
・No worries.
ネイティブが使うことが多いのは、「No problem.」と「No worries.」。「No problem.」は直訳すると「問題ない」という意味ですが、「このくらいたいしたことじゃないよ」「お安いご用だよ」といった意味合いで使われています。「No worries.」も直訳すると「心配ない」という意味で、同様のニュアンスで使われているフレーズです。
<例文>
A:Thank you for giving me good advice.(アドバイスをしてくれてありがとう。)
B:No problem.(たいしたことじゃないよ。)
・Anytime.
「anytime」という単語は「いつでも」という意味。「Anytime.」は顔見知り同士で、また何かを手伝う機会がありそうな人に対して、「いつでもどうぞ」「いつでも頼ってよ」というニュアンスで使われています。
<例文>
A:Thank you for helping me to carry this bag.(このバッグを運んでくれてありがとう。)
B:Anytime!(いつでも頼って。)
・Sure.
・Sure thing.
返答に使われる「Sure.」は「もちろん」という意味。「Thank you」に対する返答の場合、「当然のことをしただけ」というニュアンスで使われています。「Sure thing.」も同様の意味で用いられています。
<例文>
A:Thank you for sending this book.(この本を届けてくれてありがとう。)
B:Sure thing.(当然のことをしただけだよ。)
・It’s O.K.
・That’s ok.
「It’s O.K.」や「That’s ok.」は簡単に「大丈夫ですよ」と答える表現で、比較的頻繁に使われるフレーズです。カジュアルなシーンでは、「Ok.」とだけ答えても問題ありません。
A:Thank you for the kind thoughts.(親切にしてくれてありがとう。)
B:It’s O.K.(大丈夫だよ!)
・You bet.
「You bet.」はアメリカで使われるスラッグで、かなりフランクなシーンで使われるフレーズです。会話では用いられますが、メールなどの文章にはあまり使われません。「You bet.」は、「気にしないで」「別にいいよ」といったニュアンスです。
<例文>
A:Thank you for your visit.(来てくれてありがとう。)
B:You bet!(いいってことよ!)
■接客などで使う英語の「どういたしまして」のフレーズ
ホテルやレストランなどでの接客や一般的なビジネスのシーンでも使われている「どういたしまして」のフレーズをみていきます。
・My pleasure.
・It’s my pleasure.
「My pleasure.」は直訳すると「私の喜び」という意味ですが、「お役に立てて嬉しいです」や「お役に立てて光栄です」といったニュアンスで使われています。日本語の「とんでもないことでございます」にあたる丁寧な表現です。「It’s my pleasure.」といった使い方もします。
<例文>
A:Thank you for giving me a tour.(案内をしてくれてありがとう。)
B:It’s my pleasure.(お役に立ててよかったです。)
・I’m glad to help.
・I’m happy to help.
「I’m glad to be of your help.」や「I’m happy to help.」はそのまま「お役に立てて嬉しいです」という意味の英文です。
<例文>
A:Thank you for booking for us.(私たちの予約をとってくれてありがとう。)
B:I’m glad to help.(お役に立てて嬉しいです。)
■ビジネスでも使える英語の「どういたしまして」のフレーズ
ビジネスのシーンでも使える丁寧な英語の「どういたしまして」のフレーズを紹介していきます。もちろん、日常会話でも使える表現です。
・Not at all.
「Not at all.」は主にイギリスで使われるフレーズ。「まったく~ない」という意味から、「お礼を言われることは何もない」「まったく構いません」というニュアンスがあります。
<例文>
A:Thank you for letting me know.(教えてくれてありがとうございます。)
B:Not at all.!(全然、構いませんよ!)
・Don’t mention it.
「mention」は「口にする、言及する」という意味。「Don’t mention it.」は「お礼を言わなくてもよい」というニュアンスになります。丁寧な表現ではありますが、「Don’t」が入ることもあり、ビジネスのシーンで上司に向かって使うのはNGで、目上の人に対しては使わないフレーズです。
<例文>
A:Thank you for confirming that.(確認していただいてありがとうございます。)
B:Don’t mention it.(それは言わなくてよいですよ。)
・It was nothing.
「It was nothing.」は「それは何でもない」という意味から、「お礼を言う必要がない」というニュアンスで使われています。
<例文>
A:Thank you for your thoughtfulness.(心配していただいてありがとうございます。)
B:It was nothing.(礼には及ばないよ。)
・You’re most welcome.
・You’re more than welcome.
・You’re very welcome.
・You’re so welcome.
「You’re welcome.」ももちろん使われていますが、「most」や「more than」、「very」、「so」などを加えることで、より強調した丁寧な表現になります。
<例文>
A:Thank you for your help.(助けてくれてありがとうございます。)
B:You’re so welcome.(とんでもないです。)