【英文法】Truncated sentenceって?

何かを短く切ることをtruncateするといい、文章も含め、さまざまなものをtruncateすることができます。人はなぜ文章を短く切るのでしょうか?

truncated sentenceは日常会話でもよく飛び出しますが、間違って使われると混乱を招く場合があります。

今回のブログでは、truncated sentenceを詳しくみていき、どういうものなのか、どうして使うのか、そしてtruncated sentenceが英語力をどのように伸ばしてくれるのかもご説明しましょう。

 

Truncated sentenceって?

truncated sentenceは、よくshort sentenceとよばれますが、short sentenceとtruncated sentenceには違いがあります。truncated sentenceは短く切られた文章なので、抜けている言葉があるはずです。

例文:

“I like reading”

“I like reading more than Diane [does]”

一つ目の文章はshort sentenceですが、二つ目の文章は短く切られているのでtruncated sentenceです。ここでは文章の意味を理解するためにdoesという単語は使う必要がないので、作者や話し手は抜き取っています。この場合は、読書についての意見を伝える、よりカジュアルで会話的な方法だからです。

truncated sentenceの効果を理解するよい方法は、抜き取られた言葉を足して文章を伸ばし、その文章と元のtruncated sentenceを比較する方法です。下の例文を声に出して読んでみてください。そして、文章を短く切ったことが生み出す効果について考えてみましょう。

“I like reading more than Diane”

“I like reading more than Diane does”

“I like reading books more than Diane likes reading books”

 

truncated sentenceを使うのはなぜ?

緊張感や切迫感を生み出す
コミュニケーションは短くすることで言葉にパワーを与えることができます。例えば、“Let’s go!”は切迫感を感じさせます。ところが、“Let’s go now because the shops will be shutting in half an hour” と長くすると、その効果はありません。

文章構造の大切さを考えてみると、短く簡単なtruncated sentenceは緊張感、性急さ、切迫感などを生み出しますが、長く合成された文章や複文はもっとゆっくりで、もっとあらたまった文章で使われます。

言及された内容を強調する
truncated sentenceは、前言や前文を強調することができます。

例文:
“Don’t call me any more. I’m serious.”

インパクトを与える
truncated sentenceは、言葉にパンチを生み出して強調することができます。文章の後に自然な間が生じます。それが聞き手に、話の内容について考える時間を与えます。こうやって聞き手に一息つく時間を与えると、何と言っているのか考えることになるので、もっと大きな効果を生み出すのです。truncated sentenceは省略記号と一緒に使うと、別種の効果を与えることもできます。

例文:
Abby lifted her glass. “May the worst always be behind you. May the sun always…” She gazed out at the street.

例文の効果は短くも鋭くもありませんが、もし話し手が話し続けていたとしたら何といったかを知りたいと思うので、いつまでも心に残ります。

 

truncated sentenceの使い方

文章から言葉を切り取るのは簡単で、取り除いた後にまだその文章の意味が通っているかどうかを確認すればよいだけです。

短いtruncated sentenceは段落の出だしや、注意を引くための演説の一つとして効果があります。

例文:
Give me this. Not that.

多用しすぎると聞き手が責められているように感じたり、不自然に聞こえることもあるのでtruncated sentenceを立て続けに使うことは避けてください。

 

truncated sentenceを使ってはいけないとき

文章から単語を取り除くのは自然に感じるのに、文章の意味を不明確にしてしまう場合があります。

例文:
“I get along with my supervisor better than my co-worker.”

例文は、自分は同僚よりも上司のほうが好きだという意味なのか、自分のほうが同僚よりも上司との関係がよいという意味なのかどちらでしょうか?truncated sentenceは曖昧さを引き起こすこともありますから、意図された意味を完全にするために、言葉を追加して文章を伸ばすほうがよいときもあります。

例文:
“I get along with my supervisor better than my co-worker does.”

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