英語の発音を攻略!『S』と『Z』
英語圏以外に住む世界中の多くの人達が、“s”と“z”の発音の違いが非常に分かりにくいと感じているようです。この2つのアルファベットを発音する時、
私たちの口は同じ形をしていますから、多少似ているところが無くもないのです。
それに加え、英語には“s”と“z”と同じ発音になる単語(ミニマル・ペア)がいくつかありますから、声を出して読んだり話したりする際にどちらの音を使えば良いのか紛らわしくなるのです。
今回は、この2つのアルファベットを正しく発音できているかどうか、自分で簡単に確かめる方法をご紹介しましょう。
まず、自分の喉に2本の指をあてながら、“s”と“z”を発音してください。
“S”を発音するときは喉に振動を感じないはずです。
“Z”を発音するときには声帯が振動するので、指にも振動を感じます。
次に、ミニマル・ペアを使った例文をみてみましょう。
<例文1>
“I will only say this once.” (s) [ワンスと発音]
“There are lots of apples. Which ones would you like?” (z) [ワンズと発音]
<例文2>
“What is the price of those apples?” (s) [プライスと発音]
“Who won the prize for the best essay?” (z) [プライズと発音]
<例文3>
“Politicians often attend peace talks.” (s) [ピースと発音]
“I used to hate eating peas when I was a child.” (z) [ピーズと発音]
上記の例文の各ペアには、最後の“s”と“z”の音の差以外、ほぼ同じ発音の単語がそれぞれ1つずつ含まれています。
このような単語はミニマル・ペア (minimal pairs)と呼ばれ、特定の音を練習する際に使用するのに役立ちます。
今度は、喉に指をあてながら同じ例文をまた読んで、ミニマル・ペアを正しく発音することに集中してください。“Z”の発音では声帯が振動しますが、“s”の発音では振動しないことを忘れないで!
“S”と“Z”の発音に自信がついたら、他の難しい英語の発音にも挑戦してみましょう。発音の練習をする時はリストを作り、ハッキリと発声するよう心がけて
みてくださいね。