【映画で英語】映画「第9地区」 で南アフリカ独特の英語表現を学ぼう!


こんにちは!お正月はいかがでしたか?長い連休だったため、海外で過ごされた方も多いかと思います。そんな時に英語が少しでも話せると現地の人と交流ができたり、移動に困らなかったりとプラスなことがたくさんあります。

EF English Liveのライブレッスンは、生きた英語を学べるとっても活用的なシステム。私も利用していますが、自宅でリラックスしながらなのに、まるで留学をしている気分になれるので楽しくレッスンを受けれます。毎回違うネイティブ教師とのレッスンでは、アメリカはもちろん、イギリスやカナダ、南アフリカの教師がいて、様々な英語のアクセントや言い回しも学ぶことができます。本当にグローバルで通じる英語力を学んでいると実感できます。

というわけで、今回はライブレッスンを受け始めてから身近に感じるようになった南アフリカ共和国の映画【第9地区】をご紹介しようと思います。監督と脚本はヨハネスブルク出身のニール・ブロムカンプ。製作は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン。出演者は一人のアメリカ人を除き皆、南アフリカ共和国の俳優です。

【ストーリー】

南アフリカ共和国、ヨハネスブルク。28年前に突然現れた巨大な宇宙船は故障のため飛び立つことができず、乗船していた大量のエイリアンは難民となり「第9地区」で政府の監視のもと生活をしています。しかし、文化や外見の違いから人間から酷い差別をされ続けていました。そして、ついに政府はエイリアン専用の新しい居住地区「第10地区」を作ります。政府の職員であるヴァカスは立ち退き宣告のため第9地区を訪れていたところ、エイリアンの家で見つけた謎の液体を浴びてしまいます。それにより、体調が悪くなってしまいますが、そのまま任務を続けていたところ体に異変がおきはじめます。なんとヴァカスの体はエイリアン化しはじめたのです。政府に追われる身となってしまったヴァカスの運命は?そして、何も知らず彼の帰りを待つ妻はどうなってしまうのでしょうか?

【南アフリカ共和国という国と映画の背景】

南アフリカの国旗

南アフリカの国旗, via Wikimedia Commons

南アフリカ共和国と聞いて思い浮かぶことはなんでしょうか?2010年のFIFAワールドカップ?喜望峰?テーブルマウンテン?自然がたくさんあり、とても美しい国ですが、悲しい歴史を持つ国でもあります。そして、その歴史はこの映画に大きな意味をもたらせてもいるのです。

題名にもなっている第9地区(District 9)とは、アパルトヘイト政策を行なっていた時代に実際に存在した第6地区(District6)からきています。ちなみに6を逆さにすると9になりますよね。ケープタウンにあった第6地区は異なった人種がたくさん住む地域でした。しかし、アパルトヘイトにより1966年に政府は白人以外の住人を追い出してしまい、黒人と白人の数が反対になってしまいました。この政策は1948年から続き、去年亡くなったネルソン・マンデラが大統領として選ばれた1994年に廃止されました。この作品でも同じように人間がエイリアンたちを勝手に違う地区へと移動させようとします。

また、作品内でエイリアンは人間から”Prawn”と呼ばれています。日本語字幕ではそのまま”エビ”と訳されており、エイリアンたちの見た目がエビのようだからかなぁと想像できるのですが、実はそれ以外にも理由があります。ヨハネスブルクに生息する大きなコオロギ” Parktown Prawn”から取っています。人間から差別され嫌われている存在として描かれているエイリアンたちを、同じく煙たがられている大きなコオロギに重ねているのですね。

このように、第9地区は南アフリカ共和国の悲しい歴史であるアパルトヘイトを風刺した社会的作品としても見ることができます。映画を見る際に、文化的や歴史的な背景を知っていると、少し違った目線で見ることができますね。

【南アフリカ独特の英語表現を学ぼう!!】

特定の地域や年齢層などで使われる言葉(スラング)は各国に存在します。日本でも若者言葉やインターネット上だけで使われる言葉などがありますね。第9地区の中では南アフリカ共和国特有の英語表現を聞くことができます。下記に、南アフリカ独特な英語表現を集めた文章を作ってみました。一緒にチェックしていきましょう!

“Long time no see! Howzit my china?”

– 久しぶりだね!やあ、調子はどうだい?

Howzitとはとても一般的に南アフリカ共和国で使われる表現です。How are youHow are you doingと同じ意味になります。

My chinaという独特の表現はえっ中国?と思ってしまうかもしれませんが、my buddymy mateと同じような意味ですので、友人に対する呼びかけとして使われます。ロンドンの労働階級者の間で話されているコックニーというイギリス方言にchina plate =my friendという表現がありますが、イギリスから南アフリカに渡った移民たちによって伝わり、少し形を変えて広まっていったという説があります。

Shot, what are you up to?”

-良いよ、何をしているんだい?

Shotも南アフリカの独特な表現ですね。GoodやFineと同意味で使われます。

“I’m hanging out with my connection. Do you want to pull in?

-友達と遊ぶ予定だけど。一緒に来る?

A connectionでa friendと同じ意味になります。

Pull inはto come along なので、同行する、ついて行くという意味です。

“Sounds great! Onetime!

-いいね!もちろん!

Definitelyと同じ意味で使われるonetimeですが、質問に対し肯定的の返事になるときに使います。

短くて覚えやすいものばかりですので、もし南アフリカ出身の方と交流する機会があれば、ぜひ会話のきっかけとして使ってみてくださいね!

Image by Andrew Mason / Flickr

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