祝【風立ちぬ】GG賞ノミネート。ジブリ映画を英語で見てみよう!


アメリカではこの時期になると、毎年3月に行われるアカデミー賞に向けた賞レースが盛り上がりを見せ始めます。その中でもアカデミー賞の前哨戦とも言われているゴールデングローブ賞(GG賞)。映画だけではなく、テレビドラマも対象にしているため、視聴率も高く世界からも注目を浴びる大きな授賞式となります。授賞式当日は、レッドカーペットに登場するゴージャスな女優さんたちのドレスを見たり、受賞者を予想して見てみたり、受賞時のスピーチをじっくり聞いてみたり、と色々な楽しみ方をすることできます。

そんなゴールデングローブ賞の候補作品が先週発表されました。たくさんのカテゴリーがあるのですが、最も注目を浴びるのはもちろん**『作品賞』**です。アカデミー賞と大きく違うところは、ドラマとコメディ・ミュージカル部門の2つに別れるところです。来年で71回目となるゴールデングローブ賞ですが、ジャンル分けされるようになったのは第9回からだそうです。ちなみに、第70回の作品賞はドラマ部門が『アルゴ』、コメディ・ミュージカル部門が『レ・ミゼラブル』でした。

それでは、今回のノミネート作品を見てみましょう。

<作品賞(ドラマ)>

『それでも夜は明ける』(原題: 12 Years a Slave)

『キャプテン・フィリップス』(原題: Captain Phillips)

『ゼロ・グラビティ』(原題: Gravity)

『あなたを抱きしめる日まで』(原題: Captain Phillips)

『ラッシュ/プライドと友情』(原題: Rush)

<作品賞(コメディ・ミュージカル)>

『アメリカン・ハッスル』(原題: American Hustle)

「Her」(原題: Her)

「Inside Llewyn Davis」(原題: Inside Llewyn Davis)

『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(原題: Nebraska)

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(原題: The Wolf of Wall Street)

日本ではこれから公開になる作品のほうが多く、なかなか授賞式までに全てを見ることは出来ないのが残念ですが、日本人として今回注目したいのが、外国語映画賞に見事ノミネートされた宮﨑駿監督の『風立ちぬ』です。

<外国語映画賞>

『アデル、ブルーは熱い色』(フランス)

「The Great Beauty」(イタリア)

『偽りなき者』(デンマーク)

『ある過去の行方』(イラン)

『風立ちぬ』(日本)

なぜ、長編アニメーション部門でのノミネートではなかったかというと、英語字幕版での申請をしたため、英語音声が条件となっているアニメーションのほうではなく、外国語映画賞になったのだそうです。ちなみに、『風立ちぬ』の英語での題名はなにかご存知でしょうか? 答えは『The Wind Rises』です。次に、他のジブリ作品の英語名もチェックしてみましょう!

千と千尋の神隠し – Spirited Away

魔女の宅急便 – Kiki’s Delivery Service

天空の城ラピュタ – Castle in the Sky

借りぐらしのアリエッティ – The Secret World of Arrietty

となりのトトロ – My Neighbor Totoro

普段聞き慣れている日本語名と違って、なんだか不思議な感じもしますが、映画は外国人と話す時の話題として、とっても役に立ちます。また、ジブリ作品のように、子供だけではなく大人も楽しめ、なおかつ何度も見ている作品は英語学習にもぴったりです。日本語でしか見たことがなかった作品を英語で見てみると英語ではこんな風に言うのか!という発見もあります。

最後に、となりのトトロの中から、聞き覚えのあるセリフの英語版をご紹介します。

『Little dust bunnies, go away right now!』

聞き覚えはありますか?Little dust bunniesとは、まっくろくろすけのことなんですね。『まっくろくろすけ出ておいで〜』と、メイとサツキが歌うシーンの英語版でした。

さて、ゴールデングローブ賞授賞式は来年1月12日にロサンゼルスで開かれます。『風立ちぬ』から授賞式に足を運ぶのは誰になるのでしょうか。楽しみです。

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