簡単にドラマチックな英語の文章が書ける5つの方法


英語の文章を書くときに、もっとも重要なことは明瞭さだと言われてきたと思います。例えば、メールを書く際には、受け取った人が理解しやすいような簡潔で簡素な英語の文章を書くのが最善の方法です。ただし、英語の使い方をもう少し楽しんで、もっと新しいことを試してみる方がいい場合もあります。物語を語るときがそういった場合の一例です。
英語で物語を語る際には、何が起こっているかという物語の筋を理解してもらえるようにすることが大切です。けれども、読み手が物語に興味を持ち続けるようにすることも、同じように不可欠なことなのです。そのためには、英語の文章をもっとドラマチックなものにする必要があります。今回は、まるで小説家のようにドラマチックな英語の文章が書ける5つの方法をご紹介しましょう。

1. 語り手を決める

英語の文章で、三人称で物語を語る際には、語り手を用いる方法が一般的です。「Simon left his car and walked towards the empty house.」といった例がわかりやすい方法です。すべての登場人物が考えていることを書きやすいですし、語り手は、後の展開で重要になっていく、登場人物が気づいていない事柄にも言及することができるからです。

もっと人を引き付けるようなドラマチックな物語を書く際には、「I got out of my car and walked towards the empty house.」のように一人称を使うことが多いです。これは、登場人物一人だけの視点で書く方法ですから、長い話を書く場合には注意が必要です。そのかわり、上手く使いこなせたときには、読み手が登場人物の目を通して見ることができますから、本当におもしろい物語にすることができます。書き始める前に、どんな物語にするかによって、注意深く語り手を決めましょう。

2. 具体的なボキャブラリーを使用する

英語の文章を書く上で素晴らしいことの一つは、英語には、複雑な行動や目的をたった一つの単語で表すことができる、固有のボキャブラリーがたくさん存在することです。例えば、walkという単語を例に見てみましょう。walkingする替わりに、英語ではstroll、stagger、stride、swagger、saunterや、schleppすることができます。それぞれの単語は、登場人物の違った歩き方を表現できますし、これらはsから始まる単語の一例に過ぎません!

3. さまざまな構文を試してみる

上級者用の英語の教科書に書いてある倒置文や分裂文などの構文を読んで、「実生活でいつこれを使えばいいのだろう?」と考える学習者は大勢います。ドラマチックな文章を書くときこそ、この二つの構文を使うチャンスです。例えば「I didn’t realise there was a body behind the door until I opened it.」はドラマチックな文章として、「Not until I opened the door did I realise there was a body behind it!」の足元にも及びませんよね。

物語の中で文章を構造化する際には、もっとも大切な情報を、強調するために文頭に置くか、意表を突くために文末までとっておくかを考えましょう。

4. 登場人物に話をさせる

間接話法は、ある状況においては便利ですが、ドラマチックな英語の文章を書く上では直接話法の方が適しています。例えば「There’s a body behind the door said Simon.」と比べて、「Simon said that there was a body behind the door.」はあまりドラマチックな文章とはいえません。登場人物が何かおもしろいことや、ワクワクするようなことを言う場面では、作者の言葉で邪魔をせずに、登場人物自身に話をさせましょう。

5. 物語の構成を考える

英語で書かれた物語の多くは、opening、complication、crisis、resolutionからなる単純な構成に従っています。オープニングで舞台を設定し、主な登場人物を紹介します。次にもっと状況を複雑、もしくは挑戦しがいのあるものにするために何かが起こり、ここで新しい人物が登場することもあります。その後は、物語の主軸である危機や問題が起こり、最後に解明部で解決されます。英語の物語構成の種類は他にもありますが、ドラマチックな英語の文章を書くのが初めての人には、この構成から始めるのがよいでしょう。

さあ、これであなたもドラマチックな英語の文章の書き方がわかりましたから、後は書くべき物語を見つけるだけです。この方法を使って、あなたの物語を英語で書いてみてください。ひょっとしたら、ベストセラー小説になるかもしれませんよ!