ツール・ド・フランスを初心者でも楽しむ方法


皆さん、ツール・ド・フランスをご存知ですか?

フランス中を何週間もかけてレースを繰り広げる、世界一を競う自転車界一の祭典」といった、サイクリングど素人の私のようになんとなーく知っている人が多いのではないでしょうか。

今日はEFがスポンサーを務める、EF Pro Cycling Team – 通称ARGYLES (アーガイルズ)の優勝祈願もかねて、ツール・ド・フランスについてご説明します。

ツール・ド・フランスとは?

三週間にわたる自転車競技におけるロードレースで、走行距離はなんと3,480km!

結果はチーム個人成績によって分かれており、22チームが参加、各チームから8人のライダーが参加します。

重要なのはチームでの活躍なので、チームワークは必要不可欠。

また、大事なのは結果ではなくどうしてその結果にたどりついたのか、過程が大切な”how“を問うスポーツなのです。

そのため実際ロードバイクに乗る以下の8人のライダーたち(通称:ユニット)だけでなく、35人ものスタッフがバックについて徹底管理・サポートしています。

ルートと選手の詳細は、めちゃめちゃかっこいい特設サイトもぜひチェックしてみてくださいね!
EFエデュケーションファースト ツール・ド・フランス特設ページ
https://www.efprocycling.com/tour-de-france/#team

日本の1.5倍(!)の広大な国土を誇るフランスの山あり谷ありの全21ステージを総勢176人の戦いが繰り広げられます。

レースマップ(Tour de Franceの公式サイト:https://www.letour.fr/en/overall-routeより)

毎年変わるコースはフランスの山岳地帯をはじめ、ピレネー山脈、アルプス⛰と世界級の標高の高さと山岳が続くことから決して容易ではありません。

ゴールの凱旋門まで21日間かかるので、まさにemotional (感情的),  physical (肉体的)なresponsibility (責任)を問われる非常に厳しい戦いとなります。

ツール・ド・フランスの歴史

さて、今年で106年目(!)を迎える歴史あるツール・ド・フランス。

一体誰がフランスみたいな広大な国を自転車で走りきったらおもろいと思いついたのでしょう?

提唱したのは、スポーツ新聞ロト(L’Auto)の記者アンリ・デグランジュ(Henri Desgrange)氏。ライバル紙との販売競争に勝つために始めたのですが、これが大当たりだったのです。

初回にも関わらず、記念すべき第一回のツールド・フランスはゴールのパリで観客2万人を越える大反響を呼びました。

しかし第一回の大会後、翌年の1904年の第二回大会の時点で不正が相次ぎ、デグランジュはツールの催行中止まで発表してしまいます。

それでも根強いロードレース人気はやまず、人々の熱狂と興奮を駆り立てるツールへの期待の声に、デグランジュは渋々中止をあきらめました。

首都であるパリ市が2007年に率先してシェアサイクリングサービスVélibを展開するなど、自転車の先進国であるフランス。

都市の日常にも自転車が溶け込んでいるからこそ、人気が高まり、どうしても勝ちたい!という想いが湧いてくるのか、初回から100年近く経ち時代が一気に変わった今でも不正が問題になるのは、皮肉にも切っても切れない関係なのでしょう。

勝者の証であるジャージとは?

先ほどにも述べた通り、ステージは全部で21ステージ。

ジャージの中でも、一番栄誉があるのがイエロージャージ(maillot jaune – マイヨ・ジョーヌ)。

各ステージが終わるごとに総合成績で速さが一位の選手がイエロージャージーを着ます。

2019年2月1日、オーストラリアのビクトリアで161.6 kmセールからワラガルへのロードレースにて黄色ジャージーを着るマイク・ウッズ選手(写真はCon Chronis氏による)

合わせて読みたい!:知っておきたいスポーツ英語
https://englishlive.ef.com/ja-jp/blog/sports-english/cycling/

なぜ黄色なのか?というのには諸説ありますが、創設したロト紙が黄色の紙に印刷されていたという説が有力のようです。

世界での人気vs日本での人気は?

欧州では根強い人気を誇るスポーツ、サイクリング。

イギリスでも週末になると親子連れやサイクリング好きの人々が、自前のロードバイクで田舎道の車道を駆け抜けます。

サイクリングをするお父さんと息子

思えば自分のべトナム旅行でも、田園風景のなかを貸し自転車で駆け抜けたり、強制的に止めさせられる駐輪場でおっさんたちに中学以来かってぐらい怒声を浴びたり、チョークでサドルに番号を書いただけでお金を請求されたり、夜のホテルでは突然の邦画「弱虫ペダル」を食い入るように見たりと、自転車と切っても切れない旅をしました。

アジアではまたスポーツより乗り物や交通手段という印象が強いのがサイクリングですが、日本国内でも流行の兆しはあります。

戦略的であり、選手一人ひとりから情熱を感じることができるスポーツとして、老若男女問わずファンが増えています。

真のロードレースファンは紳士・淑女的で非常にウェルカムな空気感があるんです。初心者でも比較的理解しやすいルールやルートなので、まさに素人から玄人まで楽しめるスポーツです。

もっとサイクリングを知りたい!という方にオススメなのはシクロアイワード(cyclowired.jp)さん。国内外問わずサイクリングのすべてをカバーされています。

ちなみに、EFイングリッシュライブの社長であるニックもサイクリング・ファンで、自身もツール・ド・フランスの1ステージを使って行われる一般の人が参加できるレース「エタップ・デュ・ツール(L’ETAPE)」に参加歴があるほどです。

EF x プロサイクリングチーム

EFでは、2018年からプロサイクリングチームのオーナーを務めており、社内でもサイクリング関連のイベントが多いです。

去年の慰安旅行ではスペイン・マヨルカ島40kmを50人でサイクリングしたり、先日はチームのマネージャーでありOne Way Ticketでも有名なJVことジョナサン・ヴォーターズ氏がロンドンオフィスを訪問し、社員への講演も行ってくださいました。

(写真上部より講演を行うジョナサン・ヴォーターズ氏、ロンドン・オフィスに飾られたロードバイク、ツールドフランス仕様のミニカップケーキ)

サインクリング・レースはチーム戦でありながらも、自分の限界を越える闘いでもあります。

自分自身との戦いという点では、知識を吸収して学んでいく、という点で英語学習にも似ているものがありますよね。

コロンビアの英雄で、EF Pro Cyclingのチームリーダーでもあり、スター選手のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Urán)選手。

2019ツールコロビアでステージにたつEFプロサイクリングチーム

photo credit: Harry Dowdney (@harrydowdney)

彼は自転車の楽しさを自分の人生にもたらしてくれたお父さんが、自身14歳ときに麻薬カルテル戦争に巻き込まれて亡くなられるという尋常ではない経験をされていますが、それでもあきらめず、自分を貫き通した結果国民の英雄とまで名を馳せ、今ではチームを束ねるチーム・リーダーとして活躍されいます。

皆さんも是非、リゴ選手をはじめとしたEF Pro Cyclingチームのツール・ド・フランスでの活躍を追ってみてくださいね!