映画『X-MEN』登場人物の名前が面白い!


世界中で根強い人気を保つX-MENの映画シリーズですが、今回は、登場人物の名前に潜んでいる意味をご紹介しましょう。

X-MENはスタン・リーとジャック・カービーによって、1963年に初めてコミック本として登場しました。それ以来、およそ100人を超えるX-MENの登場人物が創り出され、シリーズはコミック本からアニメ映画、そしてビデオゲームやハリウッド映画にまで発展しました。登場人物の多くの名前には面白い意味が潜んでいて、ギリシャやローマ神話に起源のある名前や、動物など自然界のものに由来する名前もあります。

1. Caliban:キャリバン

1981年にX-MENのコミック本で初めて登場したキャリバンは、おそらく登場人物全員の中で最も詩的な名前の持ち主ではないでしょうか。シェイクスピアの戯曲である、「テンペスト」に登場する、醜い獣みたいなプロスペローの奴隷からきています。

2. Colossus:コロッサス

このキャラクターが初めて登場したのは1975年のX-MENコミックまで遡り、様々なシリーズを通して定期的に登場しています。映画「X-MEN: フューチャー&パスト」の主役でもある『コロッサス』は、非常に大きいことや、とても力が強いことを意味する英単語“colossal”からきています。この名前は、約2メートルの身長で、X-MENのチームの中でもずば抜けて肉体的に強力である彼の容姿にぴったり合っています。

3. Cyclops:サイクロプス

“Cyclops”はギリシャ・ローマ神話に登場する古代の巨人種の一員で、額の中央に一つだけ目があるのが特徴です。この名前は、「丸い目玉」という意味があると広く考えられています。

X-MENで登場する『サイクロップス』は、両目から強力なレーザー光線を発射し、普段はその能力を封じ込めるためにサングラスを着用していることが多いです。X-MENのユニフォーム姿では、目から目にかけて蔽うバイザーを着用しているので、一つしか目がない神話の生き物の姿に似ているのです。

4. Magneto:マグニート―

X-MENの映画シリーズ中、最強の悪役であるマグニートー。初めて登場した1963年のコミック本以来、X-MENの敵として、協力者として、ときにはメンバーの一員として登場することもある、シリーズの中では欠かせない存在となっています。

本来、“Magneto”(ここではマグネトーと発音)とは、永久磁石が用いられる発電装置のことを言います。このキャラクターは、磁力を自由自在に操作する破壊的な能力を持ち合わせているため、この名前がつけられました。

5. Phoenix:フェニックス

ギリシャ神話の“Phoenix”とは不死鳥のことで、神話の中で火葬用の薪の灰から蘇り、若々しい人生をもう一度送ることで知られています。X-MENシリーズの中でこの名前が与えられたのは、テレパシーと念動力の二つの能力を持つ女性で、初代X-MENメンバーの一人です。

6. Rogue:ローグ

“Rogue”とは、悪党、または不正を働く者を意味します。X-MENでは、頻繁に登場し、ファンの間でも高い人気を誇る悪役の女性にこの名前が付けられています。肌の接触を通して他人の記憶や能力などを吸収する能力を、主に悪質な目的で使用するという点から考えると、ローグという名前はかなり適切なのでは。

7. Wolverine:ウルヴァリン

おそらく、X-MENの中でも一番有名で、人気があり、認識度も高い登場人物でしょう。 “Wolverine”とは元々、北米に住む、ずんぐりとしたイタチ科の肉食哺乳動物で、黒っぽいモジャモジャの毛と白い模様が特徴的です。コミック本で登場したキャラクターですが、今ではX-MEN映画シリーズのスターです。

ウルヴァリンは、動物のような鋭い感覚と優れた肉体能力の持ち主であると同時に、多くの傷や病気、または毒から瞬時に回復できる治癒能力を持っています。彼の最も際立った特徴と言えば、両手にある伸縮自在のオオカミのような鉤爪です。