この時期になると、どこに行ってもバレンタインデーのキャンペーンが目に入りますね。
日本では女性から男性にチョコレートを渡し告白をする日と認識されていますが、私が以前住んでいたアメリカではカップルのための日でした。
お互いにプレゼントを贈りあう夫婦もいれば、まだカップルではないけれど意中の相手を誘って食事に出かけたり(バレンタインの日に誘った食事に来てくれるってことは今後もお付き合いができそうって合図ですしね!)男性から女性にプレゼントを贈ったりします。
“Will you be my valentine?”
私のバレンタインになってくれますか?
これがバレンタインでの定番の決め台詞です。
今回はそんなバレンタイン前に英語を学習するのにぴったりな映画『バレンタインデー』をご紹介します。
今作品の監督は、ゲイリー・マーシャルですが、ラブコメディといえばこの監督!というくらい、これまで数々のラブコメディを撮ってきています。
代表作はプリティ・ウーマン、プリンセス・ダイアリーズ、プリティ・ブライドなどがあります。そして、彼の映画には欠かせない元祖ラブコメディの女王、ジュリア・ロバーツも、もちろん出演しています。
【ストーリー】
ロサンゼルスを舞台に、10組ものカップルのバレンタインデーを描いた群像劇です。
プロポーズをしたばかりのカップルに、飛行機で隣同士になった見知らぬ二人、出張に行く恋人にサプライズを計画している彼女、バレンタインデーなんか嫌い!と独身パーティーを計画している女性に思いを寄せる男性などなど。
ロマンチックなはずのバレンタインデー。それぞれどんな過ごし方をするのでしょうか?
さっそく実際の映画で使われたセリフをおさらいしてみましょう!
【出張に行った彼を驚かそうと計画しているジュリアの会話】
Things are going well with him, then?
じゃあ彼とうまくいってるんだね。
Things go wellで”物事がうまくいく”という意味になります。
別れのときの言葉として、うまくいくといいね!という意味で、”I hope things will go well with you”などと言ったりもします。
Yeah. He had to go to San Francisco today. I was thinking of surprising him. You know, fly up there and rock his world on the Golden Gate Bridge. Too much?
うん。彼はサンフランシスコに行かなきゃいけないけど。彼を驚かそうと思ってたんだけど、ねぇサンフランシスコまで行ってゴールデンゲートブリッジで感動させるの。やりすぎかな?
Rock someone’s worldとは、”ワクワクさせる、しびれさせる”といった意味のスラング表現です。
人と人とをつなぐ恋愛ではこのような口語表現がありますが、どれぐらい思いつきますか?
Too muchはこのように単体でも使われますが、too much 名詞で、~が多すぎるという意味になります。日常でよく耳にする表現です。
I don’t think so.
そうは思わないよ。
Really? So if a girl did that for you, you wouldn’t be freaked out?
本当に?じゃあ、女の子があなたのためにそんなことしたら、びっくりはしないっていうの?
Freak outもよく使われるスラングです。To shock, to panic, to lose controlと同じ意味で使われ、何か(行動など)に対し異常な反応を取ることです。平然ではいられないような状況を表す時に使います。
No. I love spontaneity.
しないよ。自由気ままなのが好きだからね。
自主的や自発的といった意味のあるspontaneityですが、”思い立ったらすぐ行動をすること”や、”思うまま、成り行き任せ”といった意味も含みます。
Take the flight, Julia. Valentine’s Day is like New Year’s Eve. You don’t think, you just go for it.
行きなよ、ジュリア。バレンタインデーは大晦日と同じだよ。考えるんじゃなくて、行動するんだ。
日本語の『がんばれ』は英語に直すと色々な表現がありますが、go for itもそのうちの一つです。
『やってみなよ』という意味になり、この会話のように何かを迷っている人に使うのにぴったりの言葉です。
ジュリアは結局彼の元に行ったのでしょうか?気になる人は映画をチェックしてみてくださいね!
さて、バレンタインまであと少し。気になる相手がいるけれど勇気がなくて誘えないよ!という方、今年はアメリカ風に
“Will you be my valentine?”
と誘ってみてはいかがでしょうか?
Go for it!