職場の緊急事態に役立つ英語


ビジネス英語をマスターするだけでなく、職場における緊急事態にも対応できるようにしておきましょう。顧客が怒っている状況を示す場合もあれば、厳しい締め切りに追われて残業しなければならない場合だったりもします。あるいは、自然災害など、はるかに深刻な状況の時もあります。以下は、職場で遭遇し得る主な緊急事態とそれに対処するための表現です。では早速、見ていきましょう。

1. 締め切りに間に合いそうにない!

厳しい締め切りはやりがいがありますが、間に合いそうにない場合は一体どうすればよいでしょう?落ち着いてください。まだ対処法がいくつかあります。overtime (残業) したり、pull an all-nighter (徹夜で働く) ことさえできます。また、締め切りを伸ばすこともできるかもしれません。この場合は、「Would it be possible to extend the deadline?」と丁寧に尋ねてから、必ずその理由を加えましょう。締め切りを伸ばせない場合は、残業しなければなりません。その際は、前向きな言葉でチームをpep talk (激励) し、皆のやる気を持続させましょう。.

2.計画通りに作業が進まない!

常に計画を立てることが大切ですが、いくら綿密に計画しても、思い通りに物事が運ばない場合もあります。計画がうまくいかない時は、一歩下がって、再度状況を見直してみましょう。**「Why did this go differently to what I had planned?と自分に問いかけながら、うまくいかなかったわけを考えてみてください。そして、What do I need to do to get from this situation to the outcome I want?」**と自分に問いかけるのです。過去は変えられませんが、そこから学び、それを今後思い通りの結果を出すための糧にすることはできます。

3. 顧客が激怒している!

顧客には良い気分でいて欲しいものですが、それには、顧客が抱えている問題を完全に理解しなければなりません。顧客の立場に立って、自分だったらどんな気持ちになるかを考えてみましょう。顧客が腹を立てている理由がわからないのなら、サポートするために状況を聞かせてほしいと伝えましょう。状況を理解したら、**「I understand why you are angry.」**と共感を示した上で、状況や、問題解決に向けて今後どのようにサポートしていくかを説明してください。

4. 上司が怒っている!

顧客を怒らせてしまうことほど、酷な状況はなかなかありませんが、上司を怒らせた場合がそのひとつです。この場合も、なぜ腹を立てているかを理解しようとしましょう。原因が自分にあるのなら、それを認識し、どうやってその問題を解決していくかや、その状況をどのように変えていくかを説明してください。責任転換をしてはいけません。take responsibility for you have done then take action to fix it.(自分のやったことには責任を取り、それを修正するために行動しましょう)問題が自分の手に負えない場合は、正直に状況を説明してから、suggest a way to make it right(修正案を提案する)または ask your boss what he or she wants you to do to fix the problem(問題解決に向けて、上司が自分に望んでいること尋ねてください)

5. 自然災害が発生した!

明確な避難計画があり、非常口には見やすい表示があるようにしましょう。定期的にevacuation drills(避難訓練)を行い、滞在国の健康と安全に関するガイドラインに従ってください。以上のことをしっかり行ってこそ、緊急事態に対する万全の備えがあると言えるのです。

万一、避難命令を出す場合は、use imperatives(「Leave the building now」など主語のない命令文を使い)、speak in a loud, clear voice(大きくはっきりとした声で言いましょう)但し、叫んではいけません。叫ぶと人々がパニックになり、混乱を招きます。また、この場合は「Please」を付ける必要はありません。緊急事態において、礼儀正しさよりも、明確に伝えることの方が大切だからです。

さあ、これで各緊急事態おける対処法と使う表現がわかりました。どんな種類の緊急事態においても、最も大切なことは、事前に準備をしておくことです。こうした状況に対処するための練習をするには、各事態を想像しながら、その状況の中でどんな発言をし行動をするか、自分に問いかけてみてましょう。まず上記の表現を使ってから、その後、自分なりの言い方を3つ加えてみてください。これで、緊急事態に対する準備が常に万全になります。