Hungryだけじゃない!「お腹空いた~!」のネイティブ表現


「お腹がすいたなぁ~」と言いたい時、まず英語で思い浮かぶ単語といえば “hungry” ではないでしょうか?実は英語には “hungry” を意味する単語や表現がたくさん存在します。

「お腹すきすぎて死にそう!」という我慢できない状態から、
「ちょっとおやつがほしいかも」と感じるような空腹まで、
あらゆる種類の”hungry”のネイティブ表現があります。

今回は英語でよく使われる “hungry” を表す表現を6つご紹介していきます!

1. famished  

お腹がペコペコで、グーグー鳴るくらい空腹な時に使う単語です。

飢えるという意味のfamissheとfamenという古英語に由来しています。元は「極度の空腹に苦しむ」という意味で、餓死した人を表す際にも使われます。

少し大げさに聞こえる単語かもしれませんが、強めの空腹感を説明するときに、日常的に使われています。これは、長い歴史のなかで意味が和らいだ英語のよい例だといえるでしょう。

2. I’m Hank Marvin

これはロンドン独特のコックニースラングです。Cockney rhyming slangとも呼ばれ、韻を踏むことで有名です。

Hank Marvinとは人の名前で、誰もが一度は耳にしたことがあるメロディラインが人気を博した1960年代のイギリスのバンド、The Shadowsのギタリストです。彼はたくさんのお金を稼ぎましたが、苗字のMarvinはいまだにstarving(飢えるという意味の単語)と韻を踏んでいます。これこそが、まさにコックニー英語であるHank Marvinの意味に繋がっています。

イギリスらしいおもしろいCMにもこの表現が使われています。

3. feeling peckish

朝8時に朝食を食べて、今は午前11時で職場にいるとします。まだお昼ごはんの時間ではありませんが、少しお腹が空いています。このような時が、ちょうどfeeling peckishで表現することができます。

peckishは、ちゃんとした食事よりも、軽食やnibble(ほんの少しの食事)など、小腹が空いたときに使う単語です。

pekkenという、くちばしでつつくという意味のドイツ語からきていて、鳥が地面をついばんで、食べ物を小さな口いっぱいに頬張るような感じです。

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4. ravenous

この単語は、ちょっと小腹が空いたときではなく、極度にお腹が減ったときに使います。

略奪するという意味のrapīnaと、奪取するという意味rapereという古ラテン語やravineuxという古期フランス語が語源として挙げられます。ravenという英語の動詞にも奪取するという意味があります。

「あまりにも空腹なので、最初に見かけた食べ物に手を伸ばして奪い、ガッツリ食べたい」ときに使う単語です。

5. I could eat a horse!

この表現はおそらく、馬が多くの文化でかわいがられ、馬肉を食べることがタブー視されていたことから生じたのではないかと言われています。ものすごく空腹で他に食べるものがない!という危機迫った状況が語源です。

この表現に馬が使われた理由として他に考えられるのは、単に大きいからという理由で、それだけたくさん食べられるほどお腹が減っていることを示しています。

6. Hungry as a wolf/bear/lion/nanny goat/hunter/schoolboy

英語には、hungry as~という表現の直喩がたくさんあり、その多くが動物にちなんでいます。これらの直喩の中でも、狼・熊・ライオンと関連しているものが長い間よく使われています。80年代を楽しんだ世代ならば、デュラン・デュランのこのヒット曲を聞いたことがあるかもしれません。この曲の歌詞は、食べ物ではなく、愛情への飢えについての話し方を教えてくれます。

以上、6つの空腹を表す表現でしたが、ばっちり覚えれましたか?
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