トマト投げからバーニング・マンまで!世界のフェスティバル完全版


どんな国に住んでいたとしても、フェスティバルを避けて通ることはできません。地域社会に住んでいる限り、私たちは集団の中で共に祝うことを強く望んでいるようです。祭日を祝うことは世界中のすべての文化において、さまざまな理由で行われています。宗教、音楽、食べ物、その他にも古いもの新しいものを問わず、お祭りに影響を与えています。

文化が好きな人も、パーティーを楽しみにしているだけの人にも、ぴったりなフェスティバルが必ず存在します。今回は、特に一般的なお祭りの種類を6つご紹介しましょう。世界でもっとも有名なお祭りの実例だけでなく、お祝いの背後にある原因についてもご説明しましょう。

1. Religious festivals

世界でももっとも大きなお祭りの多くは宗教に根ざしています。ごちそうでお祝いする特別な日の祝宴は、神々を讃えるために古くから信者たちによって行われてきました。クリスマス、ハヌカ、ディーワーリー、過越の祭り、イースター、ホーリー祭、イード・アル=アドハーなどのもっとも有名な宗教的お祭りはすべて、一年を区切る役割を果たしています。

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この中でも、インドのホーリー祭は間違いなく一番色彩に富んでいます。Colour Throwing Festivalの別名でも知られているこのお祭りは、毎年3月に開催されます。ヒンドゥー教徒とシーク教徒によって行われるのですが、焚き火に火がつけられ、お互いに色粉や色水を掛け合うのは本当に忘れられない光景です。

2. Carnivals

この種類のお祭りは宗教に起源がある場合もありますが、現在では宗教な象徴を祝うことよりも、大騒ぎをすることに重きが置かれています。伝統的には、カーニバルのシーズンは世界各国で四旬節(Lent)の直前に祝われ、主要な行事は通常2月中に行われます。四旬節は信者たちが40日間断食をしたり、贅沢を放棄する必要がある期間ですから、カーニバルは今からあきらめなければならない食べ物、飲み物、パーティーなどすべてをゆっくり味わう最後のチャンスなのです。

カーニバルのお祝いは、たいがいは色とりどりの山車を陳列し、人でいっぱいのパレードが街の通りで行われます。コスチューム、マスク、紙吹雪、風船、そして何よりも音楽でにぎわいます。

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世界でも特に大きくて最高のカーニバルが観たい人は、世界的に有名なブラジルのリオのカーニバル、メキシコやニューオリンズのマルディ・グラのお祭り、西インド諸島の文化を祝うロンドンのノッティングヒル・カーニバルなどに行ってみてください。

3. Arts festivals

宗教的なお祭り以外でも、大規模な文化的フェスティバルは世界中で見つけることができます。現在では、芸術のあらゆる側面において、独自の重要なお祭りがどこかで行われています。映画にはカンヌ映画祭サンダンス映画祭があります。コメディではオーストラリアでメルボルン国際コメディ・フェスティバル、カナダのモントリオールではジャスト・フォー・ラフ・コメディ・フェスティバルが開催されます。音楽が好きな人なら、名高いイングランドのグラストンベリー・フェスティバル、ネバダ州の砂漠で開催されるバーニング・マン、美しいバルセロナのプリマヴェーラ・サウンドなど、選ぶのに目移りするほどです。

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そして、映画、コメディ、音楽、演劇、ダンスなど、一流のものを色々試してみたい人は、世界でもっとも有名な芸術のフェスティバルであるスコットランドのエディンバラ国際フェスティバルは外せません。このフェスティバルは70年近くも世界中からの観光客を魅惑し続けています。

4. Changing seasons

世界中で、もっとも古いフェスティバルのいくつかが特定の季節に重なっているのは偶然ではありません。世界中の国々で、冬になると活気を帯びてくるたくさんのフェスティバルがあります。一年中で一番寒くて暗い季節にお祝いをしたがる先祖を誰も責めることはできないでしょう。私たちは誰でも、自分を元気づけ、憂鬱な寒い冬の日々を切り抜けるための何かが必要なのです。

5. Winter – Saturnalia

古代ローマ人はサトゥルヌス神を讃えてサトゥルヌス祭を祝いました。彼らは騒ぎ方をよく知っていたので、フェスティバルは12月17日に始まって23日までずっと続きました。サトゥルヌスの神殿に生贄を捧げることからお祝いが始まるのですが、幸いなことに、近頃のフェスティバルにはこういった陰惨な問題はすべて避ける傾向があります。その後で市民においしいご馳走が振舞われて大騒ぎになります。本物のフェスティバルムードに取って代わられ、プレゼントが贈られ、厳しいローマの社会規範は覆されました。賭博が許され、奴隷の給仕は主人が務めたので、詩人カトゥルスは「the best of days」とよんでいます。

そのほかに寒い冬を活気づけるためのフェスティバルに、元日、スコットランドのホグマネイハロウィーン、メキシコの死者の日などがあります。

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私たちは伝統的に、春の季節の始まりを祝うのが大好きです。ゲール人のベルタン祭メーデーなどの春のフェスティバルは、何世紀も遡ることができます。新しい花が咲き、野原で子羊が生まれ、日が長くなり、気温も暖かくなるので、お祝いがしたくなるのでしょう。この時期のフェスティバルは主として新しい生命、希望、未来などに焦点を合わせ、踊ったり歌ったりしますし、果物や野菜はちょうど旬になります。

6. Food and agriculture

食べ物と飲み物がなければフェスティバルとはいえませんから、人々は何世紀にもわたっておいしい食べ物でお祝いしてきました。多くの食べ物を基本としたフェスティバルは季節と密接に関係しているので、農民が作物を収穫して分かち合える食べ物がたくさんある収穫期に開催されます。それでは、あなたにも試していただきたい有名な食べ物や飲み物のお祭りを2つご紹介しましょう。

オクトーバーフェスト

今では世界中に輸出されているドイツで一番有名なフェスティバルで、人類にもっとも愛されている飲み物の一つであるビールのお祭りです。毎年9月に16日間開催され、ミュンヘンの街にはビールのテントやテーブルがずらりと並び、グラスに注がれたビール、ソーセージやローストポークなどの伝統的なドイツ料理が絶え間なく食卓に出されます。毎年600万人がこのお祭りに訪れますから、ビールを飲むには行列に並ぶ必要があるかもしれません。

ブニョールのラ・トマティーナ

トマトが好きな人ならこのフェスティバルはぴったりです。変わったフェスティバルのラ・トマティーナは世界で一番大きなフードファイトです。スペインバレンシア州ブニョールの街で1944年から毎年、お互いに熟したトマトをぶつけ合うために集まっています。白い服だけは着ないほうがいいですよ!

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Cover Photo: Holi / Festival of Colors 2013 – Steven Gerner | Flickr