世界のクリスマス 【カナダ版】―同じ国でも違う過ごし方をするカナダ人


世界2位の国土面積*を持つカナダでは、多くの人種がいたるところに住んでおり、クリスマスにも多くの国や民族からの影響を受けてます。隣国のアメリカからの文化やイギリスからの文化、エスキモー民族など。地域によっても異なるので、今回は「同じ国でも地域によって違うクリスマス」という観点でみてみましょう。

「メリークリスマス」も地域によって違う?

エスキモー民族が住む北部では「Jutdlime pivdluarit ukiortame pivdluaritlo!」(エスキモー語)

フランス語を話すエリアでは、「Joyeux Noel!」(フランス語)

また、ノバスコシア州では「Nollaig chridheil agus Bliadhna mhath ur!」(スコットランド系)と言いながら祝います。言葉は違いますが全て”Merry Chrismtmas”という意味です。

アメリカととても仲良しな東部での過ごし方

カナダの東部にある”Nova Scotia”(ノバスコシア)州はクリスマスツリーで有名です。そのノバスコシア産のクリスマスツリーは多くのカナダ人に愛されており、さらに米国ボストン市民からも愛されています。カナダはノバスコシアで栽培された一番大きなクリスマスツリーを毎年ボストン市に送っています。この伝統は1917年に起きたはりフォクス大爆発事件でボストンの援助に感謝することから始まりました。ボストン市ではこのノバスコシア産のクリスマスツリーを市内のイルミネーションとして飾っているそうです。

伝統あるエスキモー民族の北部での過ごし方

一部の州ではSink Tuckというお祭りがあります。エスキモー民族から始まったこのお祭りではダンスしたりギフト交換をします。現在では多くの家族がベーキングパーティーをします。クッキーを焼いて持ち寄り、そして交換し合います。

フランス語を主に話すケベック州での過ごし方

クリスマスシーズンが終わった1月6日ではケベック州ではLa Fete du Roiという祝日があり、ケーキを焼き、その上に豆を投げます。もっとも中心に投げれた人がその年に幸運があると言われます。

広いカナダでも共通している過ごし方

このように地域によって異なる過ごし方をご紹介してきましたが、共通点もあります。クリスマスツリーや家を飾ったり、クリスマスカードを送ったり、家族でおいしい食事を取ったりと。やはりクリスマスは家族と過ごすことは同じのようですね。

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様々な民族が集まるカナダでは今でも伝統を守りながらもクリスマスを過ごしているんですね。

*国土面積は2013年2月の外務省によるデータです。

By Marie