アメリカ人が混乱する12のイギリス英語


アメリカとイギリスは、同じように英語が公用語ですが、大西洋を越えて行き来をしていない単語がいくつかあります。あなたも英語を勉強しているならば、この世界的な言語の地域的な格差と独自性について、ぜひ知っておいた方がよいでしょう。

イギリスは英語を使用していた歴史が長いので、中世の頃から残っている表現がいくつかあります。感じのよい言葉ばかりではなく、実際のところ、ほとんどが汚い言葉です!一方、アメリカにも、イギリス人にはわけがわからない独特な表現が存在します。

そこで今回は、アメリカ人を当惑させるイギリス英語を12個ご紹介しましょう。

1. Chips

アメリカとイギリスで、繰り返し混乱させられるのがフライドポテトとポテトチップスです。

イギリスでchipsは、たいてい1~2センチ位の厚めの細長状やくさび状に切って、油で揚げたジャガイモ=フライドポテトのことです。塩と酢を添えて新聞紙に包まれて提供されるのが一般的です。アメリカでは、イギリスでcrispsと呼ばれているものがchipsです。つまり、イギリスのフライドポテトとアメリカのポテトチップスが同じ単語になるのですね。とてもややこしいです!

2. Pants

アメリカでは、脚の上に履くズボンのことをpantsと呼びます。ところがイギリスでは、pantsと言えばズボンの下に履くパンティーや下着のことなんです!そして、pantsが口語表現として「that film was pants」のように使われるときには、「あの映画はいまいちだったね。」というように、少し残念、または、おもしろくないという意味になります。

3. Muppet

muppetは、ロンドンのどんなコックニーギャング映画を見てもおわかりのように、ジム・ヘンソンが作った、話をするフワフワの操り人形のことではありません。操り人形はアメリカのmuppetで、イギリスでは(アメリカバーションをからかっている感じですが)、バカかまぬけのことで、「don’t put your hand in the oven, you muppet!」のような使い方をします。

4. Quid

イギリス英語でquidは、イギリス通貨ポンドを意味するスラングです。アメリカのようにイギリスでも、お金を表す用語はたくさんありますが、同じ表現は一つもありません。dosh, cash, quid, bunce, bangers や mash(コックニーの韻を踏んだスラングで現金のことです。)はすべてお金のことです。

5. Aubergine

ここでもう一つ、食べ物に関した混乱する単語です。アメリカで愛情をこめてeggplantと呼ばれている紫色の野菜のことを、イギリスではaubergineといいます。

6. Banger

bangerは、いかにもイギリス英語らしい単語です。たぶん一番よく知られているのがソーセージという意味でしょう。bangers and mashはイギリスの伝統的な料理で、マッシュポテトとソーセージのことです。ただしbangerは、よいことや、興奮するようなことに対して使われることもあります。これは特に音楽に対して使用されることが多く、「that is a club banger!」と言えば、「クラブを盛り上げる曲/すごく人気のある曲」という意味です。

7. Biscuits

またしても、食べ物に関した間違いやすい単語です。アメリカでbiscuitsは、トウモロコシから作られ、グレイビーと呼ばれる白っぽくてどろっとしたソースを添えて出される南部の食べ物のことを指します。アメリカでクッキーと呼ばれているものはすべて、イギリスではbiscuitsといいます。「Rich Tea:とても口当たりのよいなめらかなビスケット」「Pink Wafers:文字通りピンクのウエハース」「Hobnobs:麦の入ったざらざらしたビスケットで、チョコレートでコーティングしてある」と色々な種類がありますが、ビスケットはイギリスで非常に好まれ、愛されています。紅茶に浸すのが伝統的な食べ方です。

8. Bum

これも微妙な単語ですが、アメリカでは、決まった住居や仕事がなく、あてもなく放浪していると思われているホームレスの人や放浪者を指します。イギリスでは、bumはお尻を意味するスラングなんです!アメリカ人を混乱させない方がよさそうな単語ですよね!

9. Fancy

fancyには 2つの意味があります。形容詞として使用する場合は「that car is fancy」のように、豪華なという意味ですが、イギリス英語で動詞として使う際にはまったく違う意味になります。「to fancy someone」は、誰かを好きになるという意味で、恋愛対象として興味がある場合に「ooh I really fancy Brad Pitt」のように使います。

10. Knackered

イギリス英語でknackeredは、疲れているという意味のスラングです。この表現の語源はあまり気持ちのよいものではなく、馬を去勢するところからきていて、切り取られた睾丸がknackersと呼ばれていました。気持ち悪いですよね!いったいどうしてこの表現が一般的に普及したのかが謎です!

11. Grass

grassは、アメリカでは名詞ですが、イギリスでは動詞としても使われ、「grass on someone」や「grass someone up」は通常、権威のある人物に密告するという意味です。たいていの場合、告げ口する人物は自分の知っている人物か友達です。ですから、小学校の友達が「黒板のチョークを盗んだのは彼女です!」と先生にあなたのことを告げ口する場合などに使えます。ただし、もっと深刻な場合もあって、supergrassは、政治家や軍人や反逆者が政治的利益のために仲間の秘密を暴露することです。

12. Mug

イギリスではmugといえば、昔から2つの意味があります。1つ目は、紅茶や温かい飲み物を入れるカップのことで、2つ目は、間抜け面を晒すことになったバカな人のことです。「to be mugged」は、アメリカでは、強盗に遭うという意味ですが、イギリスでは騙されるという意味です。ところが、現在はアメリカの使い方が、イギリスでも一般的になってきましたから、間違えやすいので注意が必要です!